- これからも、 母なるオホーツク海と。
- 繁栄の象徴だったニシン漁の衰退。
- 乱獲の影響で資源が激減し、
- 毛ガニ漁ができない時期もあった。
- 枝幸漁協はその時代に応じて、
- 鮭のふ化事業やホタテ漁など
- 新たな漁業を模索してきました。
- 今でも地球温暖化や近隣国との
- 貿易の影響にさらされる業界でもあります。
- しかし、わたしたちには
- 流氷で埋め尽くされるオホーツク海と
- 広大な森林という唯一無二の自然資源があります。
- この恵まれた環境に奢ることなく、
- 北海道漁業を牽引し、
- 多様な生物との共生を
- 守りつづけていこうと考えています。
森林と
オホーツク海のにごり
北海道の北部に位置し、総面積の8割を森林が占める海と山に囲まれた枝幸町。
1月から2月にかけて流氷が北風と潮流にのって枝幸町の沿岸に訪れ、植物性プランクトンをたっぷり含んだ海水を運びます。
また、町内に流れる17本もある川からは森の恵みを海につなぎ、良質な水産資源環境を作り出してきました。
資源を守る
歌登地区に7万本の赤エゾ松とミズナラを植樹。
また、枝幸漁協女性部では漁協施設周辺、河川国有地にもお魚を殖やす植樹活動を行っています。
その活動は昭和63年から続き、これまでで広葉樹約2万本を植樹してきました。
“魚を殖やしたければ山に木を植えることだ”と昔の漁師たちが伝えた教えを守り、百年かけて百年前の自然の浜の実現を目指しています。また、漁港周辺の清掃活動も定期的に実施しています。
資源を育てる
鮭を川で捕獲し、卵が熟するまで人口の池に飼い、成熟すると人口受精をし、稚魚を育て放流する増殖事業を行なっています。
また、ほたての稚貝に関しても海で捕獲した赤ちゃんほたてを約半年育て、その後漁場へ放流する稚貝放流も行なっています。